ECサイトの市場が激化している現代の日本において、どのサービスでECサイトを構築すればいいのか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ECサイト作成サービス大手のShopify(ショッピファイ)・BASE(ベイス)・WelCart(ウェルカート)の3社を徹底比較します。
ECサイトのメリット・デメリットを徹底比較
ここでは、以下の3社の月額料金や決済手数料、メリット・デメリットなどを比較して解説します。
1.Shopify(ショッピファイ)
Shopify(ショッピファイ)のサービス概要
運営会社 | Shopify Japan 株式会社 |
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初期費用 | 無料 |
月額料金 | ~ベーシックプラン~ 月額利用料:33ドル(4705円) ~スタンダードプラン~ 月額利用料:92ドル(13,117円) ~プレミアムプラン~ 月額利用料:399ドル(56,889円) ※年払いの場合は25%オフ |
手数料 | ~ベーシックプラン~ 決済手数料:3.4~4.15% ~スタンダードプラン~ 決済手数料:3.3~4.1% ~プレミアムプラン~ 決済手数料:3.25~4.05% |
サービスの強み | ・世界シェアNo.1 ・決済手数料が安価 |
公式サイト | https://www.shopify.com/jp |
Shopify(ショッピファイ)でECサイトを作るメリット
ShopifyでECサイトを作るメリットは以下の通りです。
- プラグイン(拡張機能)が豊富
- デザイン性が豊富
- 低コストで導入できる
- ECモールと連携できる
- 越境ECに優れている
ShopifyはECサイトのカスタム性能に非常に優れており、700以上のプラグインの中から必要な機能を追加することもできますし、豊富なテーマの中からブランドイメージにあったデザインを選ぶことや、HTML・CSSを使用することでオリジナルのデザインを作ることができるため、より理想のECサイトを作り上げることができます。
また、Amazonや楽天市場、Instagramなどと連携することで、さまざまな導線を作ることができます。
このように、ShopifyはECサイト初心者から上級者まで、すべての方が満足できるサービスとなっているのです。
Shopify(ショッピファイ)でECサイトを作るデメリット
ShopifyでECサイトを作るデメリットは以下の通りです。
- プラグインが日本語対応していない場合もある
- プログラミングの知識が必要にある場合もある
Shopifyはカナダで誕生したECサイト制作プラットフォームであり全世界で利用されているため、すべてのプラグインが日本語対応しているわけではありません。
そのため、日本語対応しているプラグインを選ぶもしくは英語に翻訳してプラグインを利用する必要があります。
また、先ほどもお伝えした通り、HTML・CSSを使用することでよりイメージ通りのECサイトを構築することができますが、デザインによっては高度なプログラミングの知識が必要になる場合もあるため、具体的なECサイトのデザインを持っていてプログラミングの知識がない場合は外注をすることが必要です。
2.BASE(ベイス)
BASE(ベイス)のサービス概要
運営会社 | BASE株式会社 |
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初期費用 | 無料 |
月額料金 | ~スタンダードプラン~ 無料 ~グロースプラン~ 5,980円 |
手数料 | ~スタンダードプラン~ 決済手数料:3.6%+40円 サービス利用料:3% ~グロースプラン~ 決済手数料:2.9% |
サービスの強み | ・月額無料プランがある ・決済手数料が安い |
公式サイト | https://thebase.com/ |
BASE(ベイス)でECサイトを作るメリット
BASEでECサイトを作るメリットは以下の通りです。
- 初心者でも始めやすい機能が充実している
- 集客用のアプリがある
- Instagramと連携できる
BASEはECサイトを初めて開設・運営するというユーザーでも簡単に始められるように、テーマの用意や初心者向けの情報発信(BASE U)、サポート、マニュアルなどを用意しています。
初心者でもECサイト開設まで30秒、商品販売まで30分でできるということを公式が売りにしているほどです。
また、BASEではショッピングアプリのサービスを行っているため、自分のECサイトに直接ユーザーの流入がなくてもアプリ経由で集客することができます。
BASE(ベイス)でECサイトを作るデメリット
BASEでECサイトを作るデメリットは以下の通りです。
- 機能の自由度が低い
- スタンダードプランの手数料が高い
BASEは初心者でも簡単にECサイトを開設できるように豊富なテンプレートが用意されていますが、拡張機能などは充実しておらず、最低限の機能しか使用することができません。
初心者でも簡単に開設できることを強みにしているBASEの運営方針とは合致しているのですが、ECサイトを本格的に運営したいと考えている場合は自由度が低いと感じてしまうでしょう。
また、スタンダードプランの手数料は決済手数料:3.6%+40円+サービス利用料:3%となっており、これはほかのECサイトに比べると高額な手数料となります。
そのため、商品が売れれば売れるほど手数料を痛いと感じることも増えてしまうでしょう。
3.WelCart(ウェルカート)
(引用:https://www.welcart.com/)
WelCart(ウェルカート)のサービス概要
運営会社 | 株式会社Welcart |
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初期費用 | 無料 |
月額料金 | ~e-SCOTT Smart~ 月額利用料:無料 ~WelcartPay~ 月額利用料:3,000円 |
手数料 | ~e-SCOTT Smart~ 決済手数料:3.28%(カード決済) ~WelcartPay~ 決済手数料:3.5% |
サービスの強み | ・国内ECプラグインシェアNo.1 ・SEOに強い ・WordPressのサイトとネットショップを一元管理できる |
公式サイト | https://www.welcart.com/ |
WelCart(ウェルカート)でECサイトを作るメリット
WelCartでECサイトを作るメリットは以下の通りです。
- SEOに強い
- カスタマイズに自由度が高い
- アクセス解析の自由度が高い
WelCartはWordPressのプラグインを利用してECサイトを構築する方法となるため、SEO対策やカスタマイズとの相性がいいです。
どちらも専門的な知識が必要となりますが、専門家に依頼することでECサイトを作ることができます。
また、一般的なECサイトは運営元から提供されるアクセス情報が主になりますが、WelCartは自分で契約したレンタルサーバーからのアクセス情報を見ることができるため、アクセス解析の自由度が高いこともメリットです。
WelCart(ウェルカート)でECサイトを作るデメリット
WelCartでECサイトを作るデメリットは以下の通りです。
- 1からの環境構築が必要になる
- テーマやプラグインとの相性がある
- 運営難易度が高い
先ほどもお伝えした通り、WelCartはWordPress上に構築するECサイトであるため、まずはWordPressの環境構築が必要となります。
また、WordPressで使用するテーマやプラグインと干渉してWelCartのプラグインが正常に動作しなかったり、バグが発生してしまうなど、ほかのECサイトに比べてやや運営難易度が高いこともデメリットです。
本記事では、ECサイト作成サービス大手のShopify(ショッピファイ)・BASE(ベイス)・WelCart(ウェルカート)の3社を徹底比較しました。
3社のサービスの情報を以下の表にまとめました。
Shopify | BASE | WelCart | |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | ・ベーシックプラン 33ドル(4,705円) ・スタンダードプラン 92ドル(13,117円) ・プレミアムプラン 399ドル(56,889円) | ・スタンダードプラン 無料 ・グロースプラン 5,980円 | ・e-SCOTT Smart 無料 ・WelcartPay 3,000円 |
手数料 | ・ベーシックプラン 3.4~4.15% ・スタンダードプラン 3.3~4.1% ・プレミアムプラン 3.25~4.05% | ・スタンダードプラン 決済手数料:3.6%+40円 サービス利用料:3% ・グロースプラン 決済手数料:2.9% | ・e-SCOTT Smart 3.28%(カード決済) ・WelcartPay 決済手数料:3.5% |
強み | ・世界シェアNo.1 ・決済手数料が安価 | ・月額無料プランがある ・決済手数料が安い | ・国内ECプラグインシェアNo.1 ・SEOに強い ・WordPressのサイトとネットショップを一元管理できる |
メリット | ・プラグイン(拡張機能)が豊富 ・デザイン性が豊富 ・低コストで導入できる ・ECモールと連携できる ・越境ECに優れている | ・初心者でも始めやすい ・機能が充実している ・集客用のアプリがある ・Instagramと連携できる | ・SEOに強い ・カスタマイズに自由度が高い ・アクセス解析の自由度が高い |
デメリット | ・プラグインが日本語対応していない場合もある ・プログラミングの知識が必要にある場合もある | ・機能の自由度が低い ・スタンダードプランの手数料が高い | ・1からの環境構築が必要になる ・テーマやプラグインとの相性がある ・運営難易度が高い |
このように、さまざまなECサイトを利用することができますが、中長期的かつ本格的にECサイトを運営するのであれば、機能性が充実しており決済手数料の安い「Shopify」がおすすめです。
世界シェア率No.1という数値は飾りではなく、やはり本格的なECサイトを構築するには優れた機能性があってこそでしょう。
ぜひ本記事を参考にして中長期的に優れたECサイトを運営できるようにしてみてください。