昨今のビジネスではWebサイトを持っていることが顧客からの信頼に繋がるため、Webサイト制作を依頼するケースが非常に増えています。
しかし、具体的なWebサイト制作の流れや、どのようなポイントを見るべきなのかなどについて理解していないという方も多いのではないでしょうか。
実は、Webサイト制作では美しいWebサイトを作ってもらうだけではWebサイトとしてはかなり不十分で、SEO対策やセキュリティ対策などについてもしっかりと構築してもらう必要があります。
そこで本記事では、Webサイト制作の発注から納品までの流れや依頼時に見るべきポイントなどについて詳しく解説します。
納得できるようにWeb制作を依頼したいという方はぜひ最後まで読んでみてください。
Webサイト制作でやってもらえるか確認すべきこと
Webサイト制作では、Webサイトの構築だけではなく、SEO対策に必要となる施策やマーケティングに必要な導線まで考えてもらえるか確認すると良いです。
たとえば、構築時にできるSEO対策では基本的な内部SEO対策や、GoogleからのWebサイト評価に直結するサイトが表示されるまでのスピードの最適化、ユーザーが安心してWebサイトを見るためのセキュリティ対策であるSSL化などがあります。
また、Webサイトだけではなくソーシャルメディアやネットショップなどで商品を販売したい場合は適切な導線の設置など、目的や要望に応じて柔軟に対応してもらえるか事前に確認しておきましょう。
Webサイト制作の発注から納品までの流れ
Webサイト制作の発注から納品までの流れは以下の通りです。
STEP①:メッセージでのヒアリング
STEP②:ご契約
STEP③:ご契約後のヒアリング
STEP④:制作
STEP⑤:確認・修正対応
STEP⑥:納品
それぞれの流れについて、以下で詳しく解説します。
STEP①:メッセージでのヒアリング
まずはメッセージでWeb制作全体の不安や悩みを解消していきます。
ご要望や現状抱えている悩み、Webサイトで改善したいポイントなどのイメージを共有していただくと、より具体的なWebサイトのイメージを持ってもらうことができます。
STEP②:ご契約
ヒアリングの内容をもとにしてお見積りを提示させていただき、問題なければWebサイト制作の作業を着手するまえにご契約いただきます。
不安や悩みを抱えたままの契約にならないようにご納得いただけるまでヒアリングさせていただきます。
STEP③:ご契約後のヒアリング
ご契約後は、より具体的なWebサイトのイメージや色味などを共有できるように、ヒアリングシートを記入していただきます。
可能であればZOOMや通話にて打ち合わせするお時間をいただけますと、よりスムーズにヒアリングさせていただくことが可能です。
STEP④:制作
ヒアリングをもとにしてWebサイト制作をします。
Webサイトのデザインだけではなく、以下のような機能についても作業させていただきます。
- 基本SEO対策、サイトスピードチェック
- 最低限のセキュリティ対策
- Googlemap対策、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソール設定
- 集客動線の相談と内容に応じたページ構成
- ソーシャルメディアへの導線確保
また、そのほかにも必要だと判断できるものに対しては随時ご提案させていただきます。
STEP⑤:確認・修正対応
Webサイトが完成した時点で一度ご確認いただき、Webサイトに修正点などがあればお気軽にお伝えください。
ご納得いただける形で修正させていただきます。
STEP⑥:納品
制作したWebサイトにご納得いただけましたら納品となります。
納品後、ご自身でWebサイトを運用できるようにコンテンツの更新方法などについてオンラインミーティングにてレクチャーさせていただきます。
公開後のサポートについても承りますが、投稿するブログ記事やコラムについてはご自身でご用意いただくことが必要です。
また、Webサイト管理では必須ツールである「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」の操作方法などについて分からないことがありましたらご相談ください。
Webサイト制作を依頼するときの注意点
Webサイト制作を依頼するときの注意点は以下の通りです。
- 自分で行う作業もある
- Webサイトに使用する写真は使い回しできるものにする
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
1.自分で行う作業もある
Webサイト制作を依頼する際、Webデザインや基本的な設定などについては任せることができますが、投稿するコンテンツの作成やWebサイトに必要な写真撮影、実際の運用、解析ツールの管理などは、基本的にはご自身で行う必要があります。
もちろん、保守運用までをすべて任せることも可能ですが、その場合は追加で費用がかかることを理解しておきましょう。
2.Webサイトに使用する写真は使い回しできるものにする
Webサイトに使用する写真を自分で撮影したものに設定する場合、SNSや宣伝用のチラシなどに使いまわせるような写真を撮影するといいでしょう。
Webサイトのイメージとなる写真をSNSやチラシでも使用することで統一感が生まれてユーザーから同一サービスであると認識してもらいやすくなります。
また、費用についても抑えることができるため、使いまわすことを前提に撮影すると良いでしょう。
Webサイト制作を依頼するときに見るべきポイント
Webサイト制作を依頼するときに見るべきポイントは以下の通りです。
- 更新・管理しやすいWebサイトかどうか
- 納品時に管理方法を教えらもらえるか
- WordPressのセキュリティ対策をしてもらえるか
- SEO対策をしてもらえるか
- 連絡が遅くないか
それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。
1.更新・管理しやすいWebサイトかどうか
どんなに美しく機能的なWebサイトを作ってもらえたとしても、自分で更新・管理ができなくてはWebサイトとしてまったく機能しませんので、更新・管理のしやすいWebサイトを制作してもらうことが大切です。
2.納品時に管理方法を教えらもらえるか
WordPressで制作するWebサイトは管理が容易なことがほとんどですが、使用するテーマやプラグインなどによっては管理に慣れるまでに少し時間がかかる場合があります。
また、初めてWordPressを利用するという方は使い方に戸惑ってしまうことも多いです。
そのため、納品時に管理方法を教えてもらえるWebサイト制作のサービスを選ぶことが大切です。
3.WordPressのセキュリティ対策をしてもらえるか
WordPressは全世界の人々に使用されていることもあり、度々脆弱性が見つけられてサイバー攻撃の対象となっているため、最低限のセキュリティ対策をしてもらう必要があります。
ちなみに、WordPressのセキュリティを強化するためのプラグインとして世界トップシェアを誇る「Wordfence」のレポートによると、2020年に発生した悪質なログインからのブロック件数は900億件数以上にのぼると言われています。(参考:Wordfence「The Wordfence 2020 WordPress Threat Report」)
また、納品時のセキュリティ対策だけではなく、定期的にWordPressを最新バージョンへアップデートすることや、信頼できるテーマ・プラグインを使用するなどの対策も必要です。
4.内部SEO対策をしてもらえるか
Webサイトを不特定多数のユーザーに見てもらうためにはSEO対策が必須です。
SEO(Search Engine Optimization)とは”検索エンジン最適化”と和訳することができ、簡単にいうと検索エンジンで上位表示される仕組みのことを指します。
SEO対策は非常に複雑であるため、WordPressの内部構造がGoogleの規格に適合しているかどうか、投稿するコンテンツはユーザーの役に立つものなのか、などさまざまな視点から判断されます。
Web制作の納品時には、主にGoogleの規格に適合している内部構造で作られているかどうかをチェックしてもらいます。
5.連絡が遅くないか
Web制作に限らずですが、レスポンスの遅い人に依頼することはおすすめしません。
普段からレスポンスが遅い人は、何か困ったことやトラブルがあっても返信が遅くなってしまうため、大きなストレスや不安を抱える原因になってしまいます。
とはいえ、お互いに事情がある場合もあるため、毎回連絡が遅い、コミュニケーションが取れないなどの深刻な問題がない場合は気にしなくてもいいでしょう。
本記事では、Webサイト制作の発注から納品までの流れや依頼時に見るべきポイントなどについて詳しく解説しました。
Webサイト制作は”美しいWebサイトを作ってもらえる”というイメージを持っている方も多いですが、実はそれだけではなく、SEO対策やセキュリティ対策、解析ツールの設定などを合わせて行うケースが多いです。
こういった作業については、専門的な知識がないと設定することが難しいため、制作者へ事前に確認しておくと良いでしょう。
ぜひ本記事を参考にしてWeb制作の発注から納品までの流れを理解してみてください。